東北大学大学院医学系研究科 教授・片桐 秀樹先生による「第7回Network Medicine特論」を実施しました。
タイトル:「Metabolic Information Highways
~臓器間神経ネットワークによる個体レベルでの代謝調節機構~」
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
今回より、NM特論は、事業推進担当教授による講義となります。その第1回目は片桐秀樹教授にご講演いただきました。
「糖分は全血液中に4g」という、全くの門外漢でも入り込みやすい導入で聴衆を惹き付け、随所にこぼれ話を取り入れながらのご講義は、あっという間の2時間でした。
グルコーストランスポーターからスタートしインスリン分泌と作用の分子機構の研究を10年程行った後、内科医としてもっと個体レベルのものを研究したいという思いから、多臓器生物における代謝恒常性維持の解明に取り組まれたとのこと。糖尿病治療の問題点解決に向けて、1歩ずつステップを踏みながら研究課題に取り組み、個体全身としての代謝調節に神経系が重要な役割を果たしていることを発見するに至る過程が説明されました。最新の研究成果が次々と紹介され、中枢神経系を指揮者に例えたmetabolic harmonyという先生が提唱されている概念は、壮大なロマンと発展性を感じさせるものでした。
PDFファイルの閲覧にあたっては、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerは、Adobe社のウェブサイトより無償で入手していただけます。