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概要

メッセージ

拠点リーダー・東北大学大学院医学系研究科教授 岡芳知、及び拠点サブリーダーからのメッセージです。

Network Medicineの第二ステージへ ~拠点サブリーダー挨拶~

 Network Medicine創生拠点の活動により、分子、細胞、組織・臓器、環境がつくり出す多彩なネットワークが明らかになるとともに、その病態への関与、さらには治療戦略への応用など、多くの知見が蓄積してきました。例えば、肝臓→脳→膵臓ランゲルハンス島のネットワークに関する研究から、罹患臓器そのものではなく、ネットワークを形成する上流臓器を治療標的臓器とするという新しい戦略が見えてきました。分子ネットワーク研究でも、既知分子を中心とするネットワーク研究が大いに深化しました。さらに、新規の治療標的候補分子の探索については、次世代シークエンサーや高感度質量分析計といった技術を活用した患者検体の測定解析が始まっています。Network Medicineの開拓を目指した本拠点の研究は、まさに大きく元気な産声をあげたところと思われます。この間新たに開始された東北メディカルメガバンク事業における前向きゲノムコホート研究などの試みと、本拠点で育った若手研究者が連携することで、個別化医療・予防の戦略開発に寄与する大きな成果がうまれることを期待しております。

 最後になりましたが、学内外の皆様からこれまで頂きましたご協力ご支援に心よりお礼申し上げます。

              2013.3.31  拠点サブリーダー   五十嵐 和彦

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東日本大震災に対する拠点リーダーメッセージ

このたびの東北太平洋沖大地震では多くの皆様から励ましのお言葉を頂き、たいへんありがとうございました。沿岸部では多数の皆様が犠牲となっており、たいへん残念なことです。本拠点も教育研究施設・設備に甚大な被害を受けましたが、幸いなことに学生や教職員の被害はございませんでした。現在、拠点メンバーは大学と地域の復興へ向けて努力を続けているところです。拠点における教育研究活動も再開しつつあります。教育研究は未来への投資であることを固く信じ、これまで以上に一同努力してまいりますので、今後もご協力を頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。
             2011.3.28  岡 芳知

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拠点リーダー挨拶

岡芳知Network Medicine とは、個体の疾患の理解のために、細胞内分子・遺伝子間、細胞間、臓器間のシグナルネットワーク、これらの階層間でのネットワーク、さらには環境因子との相互ネットワークを時間・空間的に統合し、個体全体をネットワークシステムとして捉える新しい学問体系のことです。

医学は、臓器、細胞、分子と解析を進めることで大きな進歩を遂げてきました。我々も、先の21 世紀COE プログラム「シグナル伝達病の治療創生拠点」で、個々の分子を中心に据えた解析を進め、大きな成果をあげましたが、今、ヒト疾患を治療するという医学の原点を再確認するなかで、個体の中での疾患の全体像の理解に向けて進化する必要があると考えました。細分化のなかで、ともすれば見失しないがちになった「つながり」に、もっと注目するのです。

このために、複数の教授・教員・若手研究者・大学院生からなる教育研究チームを作り(このユニットを Interdisciplinary Force と名づけました)、疾患横断・異分野融合型教育研究を推進します。特に、代謝疾患(生活習慣病)、がん、免疫疾患という社会的要請の大きい疾患群に焦点を当て、その病態の理解と斬新な治療法の開発を目指します。すなわち、大学院生を含む若手研究者と教員は、多層的なシグナルネットワークの視点を共有しつつ、従来の徒弟制と蛸壺主義を脱する教育体制の下に、学術領域の境界を超えて教育研究を進めるのです。

大学院生には研究に専念できる生活環境を整備し、教員と機器運営技術員が常駐するコアファシリティー(教育研究プラットフォーム)で教育研究を支援します。そして、多角的視点を持ち、広い視野と複数の高い専門性、そして既存の枠組みを超えて未踏の分野を切り開く挑戦心溢れる若手研究者を育成します。

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