東北メディカル・メガバンク機構 予防医学・疫学部門 教授・寳澤 篤先生による「第3回Network Medicine特論」を実施しました。
タイトル:「地域ゲノムコホート設立の意義
その期待と課題」
(写真はクリックすると拡大してご覧になれます)
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第3回NM特論は、東北メディカル・メガバンク機構 予防医学・疫学部門・寳澤 篤教授によりご講演いただきました。
観察研究を3つに分類しその特徴を比較した上で、コホート研究は大量の人数・期間・費用を要するけれども、思い出しバイアスの影響を受けないことに重大な意義があることを述べられました。更に、稀な疾患も研究対象とするためには大規模コホートを目指しており、そのために疫学と遺伝統計学が、両者の持っている問題点をぶつけ合い、共に協力し合うことが必要である、と述べられました。その後、山形分子コホート研究に携わって来られた中での実践が具体的に説明され、東北メディカル・メガバンクが目指すものについてまとめられました。
メガバンクの大きな目的は被災地支援であり、目の前の人々を支援し、地域支援の従事者と協力することが重要であること、また医療情報のICT化により数多くの疾患の発症をとらえられるようになること、これらに合わせて、ゲノムを含めた健康調査を実施していくことにより様々な生活習慣や体質と病気の関連が明らかになってくること、それが最終的に未来型医療の開発、ひいては東北全体の振興へとつながっていくのだと述べておられました。終始、先生の情熱と真摯な思いの伝わって来る講義でした。
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