近年、急速に増大する糖尿病患者数と、その血管障害(心筋梗塞や脳梗塞など)は大きな問題となっています。重点的な介入治療を行えるように、糖尿病患者の中から血管障害を起こす可能の高い患者を選別する方法の確立が望まれてきました。
今回、小川晋准教授(腎高血圧内分泌学分野・東北大学保健管理センター)らのグループは、血中メチルグリオキサール値が高い糖尿病例では5年間の血管障害がより強く進行することを明らかにしました。この値を検査することで、重点的な介入治療を行う対象を選別することが可能となり、糖尿病患者の心血管障害の効率良い予防が可能となることが期待されます。
本成果は、専門誌Hypertensionの電子版に掲載されました。
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