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成果報告

成果報告(2010年度)

拠点メンバー4名が「東北大学大学院医学系研究科辛酉優秀学生賞」を受賞

本賞は、東北大学大学院医学系研究科に所属する大学院学生の研究をさらに推進することを目的として、辛酉会の支援により創設されました。10月19日、初めての授与式が辛酉会食堂にて行われました。

表彰者

特別賞 : 豊原敬文さん(腎・高血圧・内分泌学分野/H21.9修了)
「SLCO4C1 Transporter Eliminates Uremic Toxins and Attenuates Hypertension and Renal Inflammation」

豊原敬文 豊原敬文

 この度は身に余る賞をいただき、大変光栄です。
 現在はポスドクとして京都大学のiPS細胞研究所で勉強させていただいておりますが、大学生、大学院生時代に東北大学で教えていただいて本当に良かったと感じております。ご指導いただいた伊藤貞嘉教授、阿部高明教授はじめ東北大学の先生方に本当に感謝しております。
 今回の研究では腎臓特異的なトランスポーターであるSLCO4C1が腎不全物質を排泄する役割を担い、腎不全治療の新たな治療戦略になりうる事を示したものです。さらに高脂血症薬であるスタチンはSLCO4C1の発現と機能を増強して、腎不全の治療に有用である可能性を示しました。結果がなかなか出ない時期もありましたが、ご指導いただいた先生方や研究室の皆さんの支えがあって、どうにか発表までこぎ着ける事ができました。
 今回は学生賞ですので、ご指導いただいた結果を表彰していただいたものです。特に阿部高明教授には研究の基本手技や考え方から全てを教えていただき、そのおかげでいただいた賞であり、大変ありがたい事だと思っております。今後は、さらに自ら勉強して、お世話になった方々に恩返しができるようにしたいと感じております。
 辛酉会の方々にも大学生、大学院生、教室員会でも大変お世話になり、さらに学生としておそらく最後の賞をいただいた事は大変感慨深く、ご厚意に身の引き締まる思いです。
 このような機会をいただきました、平則夫先生、山本雅之先生、東北大学の先生方、大学院教務の方々、辛酉会の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
 この賞に恥じぬよう、これからも頑張って行きたいと思います。

優秀賞 : 長谷川敦史さん(医化学分野)
「GATA1とFOG1の相互作用欠損は溶血性貧血を惹起する」

長谷川敦史 長谷川敦史

 今回、辛酉優秀学生賞というすばらしい賞をいただき、大変光栄に思います。
 私の研究では、転写因子異常とマウス表現型との関連について解析してきましたが、非常に致死性の高い表現型ゆえに、適切なタイミングでの解析個体数を確保するのにとても苦労しました。綿密なマウス交配計画のもとに最適な解析時期を見極め、失敗例も含めて粘り強く実験を重ねてきた結果、転写因子異常に起因するヒト造血器疾患モデルの樹立という成果を上げることができたのだと言えます。
 これを励みに、辛酉の名に恥じぬよう、今後もより一層の精進に努めていきたいと思っています。

優秀賞 : 藤田理恵さん(医化学分野)
「Identification of the Target Genes of Transcription Factor NF-E2 p45 in Megakaryocytes」

藤田理恵 藤田理恵

 今回光栄にも第一回の辛酉優秀学生賞という大きな賞を頂くことができ、本当にうれしく思っています。昨年度これまで取り組んできた研究成果の一部を論文にまとめられたことが今回の受賞に繋がったのではないかと思います。
 辛酉会の皆様をはじめ、このような機会を与えて下さった皆様、研究を支えて下さった方々に心からお礼申し上げます。

優秀賞 : 黒田康勝さん(細胞組織学分野)
「成人ヒト間葉系細胞に内在する新規の多能性幹細胞」

 ※黒田さんは受賞式時渡米中でしたので、帰国後に取材しました。

黒田康勝 この度は辛酉優秀学生賞というすばらしい賞をいただき、大変光栄に思っております。 私の研究は、ヒトの骨髄中に存在している雑多な細胞群の中から多能性を持つ細胞を探索するというものでしたが、マーカーなどが不明の細胞をどのようにスクリーニングするかで頭を悩ませました。しかし、これまで壁にぶつかりながら組んできた研究の成果がこのような具体的な形で評価され、非常にうれしく思います。と同時に、今後の研究を進めていくにあたり身の引き締まる思いであります。  今回このような機会を与えてくださった辛酉会の皆様をはじめ、研究を行うにあたりお世話になった諸先生方に心より感謝申し上げます。

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