本賞は、本学に在籍し、今後飛躍的な活躍が期待される中国からの大学院留学生に授与されるものです。この賞は、中国の偉大な文豪であり本学医学部の前身である仙台医学専門学校に１９０４年から１９０６年にかけて留学された魯迅先生の短編小説「藤野先生」のモデルである藤野厳九郎教授のお名前に因んだものです。 今年度医学系研究科からは、腎・高血圧・内分泌学分野の胡春艶さんが受賞し、12月15日、片平キャンパスにある魯迅の階段教室において井上総長より表彰を受けました。
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| 指導教員の伊藤貞嘉教授と |
今回、藤野先生記念奨励賞という素晴らしい賞をいただき、大変光栄に思います。また、ご指導いただいた伊藤貞嘉教授、森建文准教授に本当に感謝しております。
私の研究では、T型Ca2+チャネル拮抗剤の腎臓保護作用について検討してきましたが、その中、T型Ca2+チャネルと腎臓局所循環との関連については非常にcontroversialな内容です。これに関与するメカニズムを証明することはなかなか困難でした。論文の方も2回リジェクトされ、とても苦労しました。一方、レビューワーのコメントと先生の意見によって追加実験及び論文の修正を何度かやり直してきた結果、T型Ca2+チャネル拮抗剤は、「血圧に依存しない新たな腎保護薬の開発になることが期待できる」という成果を上げることができました。
これを励みに、この賞に恥じぬよう、今後もより一層精進していきたいと思っています。
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