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成果報告

成果報告(2011年度)

平成23年度 医学部奨学賞受賞

受賞者一覧

 本賞は、医学部と同窓会により昭和23年度より制定されたもので、医学部及び加齢医学研究所の若手研究者の育成に資することとしています。金賞は、独創的かつ総合的業績で最近数年間に発表されたものを、銀賞は、新進の研究者により、原則として最近5年間に発表された業績で、学問的価値の高いものを対象としています。

 今年度、当拠点では、金賞として、石垣 泰先生(分子代謝病態学分野・准教授)、銀賞に、坂田 直昭先生(肝・胆・膵外科・助教)、松井 美紀先生(生物化学分野・助手)が受賞され、1月13日、医学部大会議室において、授与式・発表会が行われました。

         ※本ページの画像は、クリックすると拡大してご覧いただけます。

金賞受賞者による感想

分子代謝病態学分野・准教授 石垣 泰先生

「代謝異常に基づく動脈硬化形成メカニズムの解明」
石垣先生式前 石垣先生授賞 石垣先生講演

 このたびは、歴史ある医学部奨学賞を受賞することができて大変光栄です。多くの学内関係者の方々やOBの先生方からお祝いの言葉をいただき、あらためてこの賞の重みを実感しております。これも長年にわたって、ご丁寧にご指導いただいた片桐秀樹教授、岡 芳知教授のおかげと心より感謝申し上げます。
 思い起こせば2001年夏に岡教授が着任され、追って片桐先生、山田哲也先生がいらして、我々の教室は新たなスタートをきったのでした。自分たちのスペースで動物飼育を開始した当時は、環境を整えるのに試行錯誤し、実験の進捗も一進一退でしたが、ひとつの部屋で皆といろいろな話をしながら、少ないデータに愛着を持って研究を育んでいました。ほんの中途の形でしたが、最初に学会で報告できた時の高揚感は忘れられません。研究生活においては、彼女が大学院生の頃から共に研究を進めている高俊弘先生はじめ、同じ興味を持って一緒に仕事ができる仲間に恵まれたことが何よりの財産と思います。また、工学部で開発された新しい超音波診断法の臨床応用を目指して、様々な分野の方と共同研究をする機会をいただけたことは、とても刺激になる経験でした。
 これまで恵まれた環境で、糖脂質代謝と血管合併症に関して基礎・臨床の両面から研究を続けてくることができましたが、この受賞を励みに、また気持ちを新たに前進していきたいと思います。

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銀賞受賞者による感想

肝・胆・膵外科・助教 坂田 直昭先生

「画像を用いた新たな移植膵島生着評価法および膵島機能評価法の開発」

坂田先生受賞

 この度は、このような栄誉ある賞を頂き、誠にありがとうございます。自分が選ばれたことが不思議でしたが、これまでの研究業績が評価されたことを大変嬉しく思います。

坂田先生講演

 糖尿病治療のひとつである膵島移植に興味を持ち、研究を始めてから10年になります。研究を立ち上げた当初は大変苦労しましたが、その後はよき指導者や同僚に恵まれ、大変幸せな研究生活を送らせて頂いております。近年は後進の指導にあたることが多く、その意味でも勉強中です。
 研究のスタンスは基礎研究の結果を実臨床に活かすことです。特に、自分の専門分野における多くのエビデンスを構築することが、研究に対するモチベーションです。臨床と研究とのバランスは難しいですが、やるべきことは沢山ありますので、更に頑張りたいと思います。

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生物化学分野・助手 松井 美紀先生

「液性免疫におけるヘムの役割」

松井先生受賞

 この度、医学部奨学賞銀賞という歴史のある名誉な賞をいただきましたことを大変光栄に思っております。五十嵐和彦教授および武藤哲彦准教授、村山和隆准教授(医工学研究科)ならびに生物化学分野の皆さまに感謝申し上げます。

松井先生講演

 私は、高等生物における「ヘムの役割」に興味をもち、4年前に五十嵐研究室に参加しました。それまで、原核生物・古細菌由来のタンパク質について生化学的解析を行ってきた私にとって、高等生物由来のタンパク質を解析することは想像以上に難題でした。それでも多くの方々のご指導、ご協力のもと「ヘムが転写抑制因子Bach2を制御し形質細胞の分化を制御できる」といった概念を提唱することができました。
 今後は自然免疫の分野における「ヘムシグナルによるBach因子の制御」の重要性を提唱し、新たなヘムの動態を解明していきたいと考えております。 今回の受賞を励みに、研究に意欲的に取り組んでいきたいと思います。

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