※本ページの画像は、クリックすると拡大してご覧いただけます。
(写真右)左から、橋本潤一郎先生、長谷川豊先生
本賞は、医学部と同窓会により昭和23年度より制定されたもので、医学部及び加齢医学研究所の若手研究者の育成に資することとしています。金賞は、独創的かつ総合的業績で最近数年間に発表されたものを、銀賞は、新進の研究者により、原則として最近5年間に発表された業績で、学問的価値の高いものを対象としています。
今年度、当拠点では、金賞として、橋本 潤一郎先生(中心血圧研究寄附講座・准教授)、銀賞に、長谷川 豊先生(糖尿病代謝科・助教)が受賞され、1月18日、医学部大会議室において、授与式・発表会が行われました。
このたびは、このような伝統ある栄誉な賞を賜り、誠に有難うございます。受賞にあたって諸先生から祝福のお言葉を頂き、あらためてその重みを実感しております。今回の賞は、腎・高血圧・内分泌学分野伊藤貞嘉教授をはじめ多くの先生方のご指導ならびにスタッフの皆様のご協力のもとに授けて頂いたものと存じております。この場をお借りして、深く御礼申し上げます。
私がこの研究を始めたきっかけは、高血圧と動脈硬化の関係を明らかにしたいと考えたことでした。複数の関連病院にて様々な循環器系疾患の診療を行う機会を与えて頂くなかで、心臓や脳、腎臓を含めた広範な臓器領域における障害が高血圧と密接にかかわることを数多く経験しました。この実地経験を通して、全身をつなぐ動脈樹が心血管病の病態に大きな役割を演じていることを知り、本来「血圧」が持つ物理学的視点に立ち返って、全身との関わりを考える必要性に思い至ったのでした。その後、実際に臨床研究を遂行するうえでは多くの困難がありましたが、先輩や同輩の温かい助言や励まし、国内・海外研究者の建設的な助力など、研究を理解して下さる方々の支えのもとで、今日まで研究を継続することができたことに心より感謝しています。
私の主要テーマである中心血行動態は、国際的にみても未だはじまったばかりの新しい研究分野であり、明らかにしてゆくべき重要な課題が数多く残されています。今回の受賞を励みとして、今後も微力ながらさらに研究を深めてゆくよう努めてまいる所存ですので、引き続きご指導を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
この度は、名誉ある医学部奨学賞の銀賞をいただけて、非常に光栄に思います。 研究について何もわかっていない自分は、岡芳知教授、片桐秀樹教授のご指導の下、荻原健英准教授や研究室スタッフの先生方から多大なる指導やアドバイスを頂きながら、大変恵まれた環境下で研究を進めていくことができました。 この受賞を励みにいっそう精進して行く所存でございます。今後は、さらに研究を発展させ、加齢に伴う耐糖能悪化や動脈硬化の発症・進展の機序解明を進め、老化・加齢により制御される機構を解明し、健康寿命の延長を目指した新規治療につながる研究を続けていきたいと考えております。今後とも皆様方のご指導・ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
※研究の概要については、医学系研究科HPに掲載しております。
PDFファイルの閲覧にあたっては、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerは、Adobe社のウェブサイトより無償で入手していただけます。