高エネルギー加速器研究機構・物質構造科学研究所 教授、若槻 壮市博士によるセミナーを開催しました。
演題: 「先端加速器をベースとした構造生物学から構造生命科学の展望」
(写真はクリックすると拡大してご覧になれます)
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
若槻先生のご講演では、世界の放射光施設の現状、そして放射光X線を利用した結晶構造解析の実際をご紹介していただきました。また、「タンパク3000・ターゲットタンパクプロジェクト」後の、立体構造解析のこれからの展望を拝聴できる非常に良い機会となりました。具体的には、従来の「構造生物学」を脱却し「構造生命科学」へと移行する流れ、表現変えればこれまでの「解く構造」から「使われる構造」を目指すべき新時代を迎えていることを強く実感させられました。例えば、NMRとX線といった特性の異なる複数の構造解析手法をシームレスに繋げる相関構造解析法という全く新しい考え方は、これからのライフサイエンス分野においてパワフルなツールの一つ になるのだろうと感じました。今後、構造データを「使うべき」立場として、これらの手法を精力的に活用できるよう、研究の裾野を拡張していきたいと思います。
PDFファイルの閲覧にあたっては、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerは、Adobe社のウェブサイトより無償で入手していただけます。