東北大学大学院医学系研究科代謝疾患医学コアセンター・片桐秀樹教授(NM-GCOEサブリーダー)、高俊弘助教(NM-GCOE助教)、分子代謝病態学分野・石垣泰准教授、岡芳知教授(NM-GCOE拠点リーダー)らのグループは、動脈硬化発症の新たな分子メカニズムとして、小胞体ストレスによるCHOPの誘導が関わっていることを解明しました。
心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患は日本人の死因の3分の1を占め、食生活の欧米化に伴って、ますます増加の一途をたどっています。その原因として、血中コレステロール値の上昇や肥満・メタボリックシンドロームなどが知られており、これらの代謝異常が、血管病変である動脈硬化をひきおこすメカニズムについて、世界中で精力的に研究が進められています。同研究グループは、小胞体ストレスによって誘導されるCHOPと呼ばれるタンパク質が、動脈硬化の発症に大きく関与していることを解明しました。この研究成果は、米国専門誌Circulation誌電子版(米国時間8月1日)に掲載予定です。
PDFファイルの閲覧にあたっては、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerは、Adobe社のウェブサイトより無償で入手していただけます。