
担当
経歴
- 医学博士(東北大学1984 年)、1984 年米国国立癌研究所博士研究員、1985 年京大ウイルス研助手、1988 年マサチューセッツ工科大学ホワイトヘッド研究所客員研究員、1990 年癌研究会癌研究所部長、1997年東北大学教授、2006 年より現職
研究テーマ
- がんの発生と進展は多段階のプロセスであり、その各ステップにがん関連遺伝子の変異やエピゲノムレベルでの発現異常が関与すると考えられていますが、そこで、がん細胞に引き起こされる異常は、「各種シグナル伝達系の異常な活性化」ということに集約されます。我々の研究室では、ジーンターゲッティング法を用いて、体細胞レベルでのがん抑制遺伝子の不活化が、マウス個体内で実際に発がんを引き起こすことを、世界で始めて明らかにすることに成功して以来、一貫して、マウス発がんモデルを用いた発体内でのがんの発生・進展の過程には、がん細胞と間質細胞間のシグナル交換や、がんの原発巣と転移臓器との間の骨髄由来細胞を介したクロストークなど、多彩な細胞とシグナルによって形成されるネットワークが関与しており、このネットワークこそが「がん」という疾患の分子基盤を形成しているという事実です。そのため、今後も、個体の発がんモデルを用いる優位性を生かしながら、この「ネットワーク制御を介したがんの抑制」を目指し、研究を展開します。
本グローバルCOEプログラムにおける成果
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