
担当
経歴
- 薬学博士( 東京大学、1982年)、1982 年金沢大学助手、1985 年金沢大学講師・文部省在外研究員・UCLA Visiting Assistant Fellow、1992 年東京大学助教授、1996 年より現職。
研究テーマ
- 安全で有効な薬物治療法の開発において、薬剤感受性関連蛋白質ネットワークを解明することは重要な課題である。この課題解決のために、私達は、複数種類の機能性蛋白質の絶対発現量を高感度定量する方法を開発した。この方法は定量対象蛋白質の酵素分解産物を質量分析装置で定量するものである。私達は、多くの分解産物の中から定量に適したペプチドをin silico で選択する方法を、世界で初めて確立した。さらに、従来は質量分析法で解析できなかった細胞膜蛋白質も、この手法で絶対定量できるようになった。本研究では、薬剤感受性の異なる細胞間で、細胞膜輸送担体、酵素、受容体、チャネルなどの機能性蛋白質の絶対発現量の定量値に基づいたネットワークを解析し、薬剤感受性の原因蛋白質を同定することを目的とする。特に、専門領域の異なる臨床家との共同研究を推進し、標的細胞における機能性蛋白質の絶対発現量の解析結果に基づいた効率的な薬物送達法と薬剤耐性機構を回避した効果的な薬物治療法の開発を目指す。
主要業績
- Ebert Prize from American Pharmaceutical Association(1985年)
- American Association of Pharmaceutical Scientists, Fellow(2004年)
- 日本薬剤学会学会賞(2007年)
- 日本薬物動態学会賞(2007年)
- Kamiie J, Ohtsuki S, Iwase R, Ohmine K, Katsukura Y, Yanai K, Sekine Y, Uchida Y, Ito S, Terasaki T. Quantitative atlas of membrane transporter proteins: development and application of a highly sensitive simultaneous LC/MS/MS method combined with novel in-silico peptide selection criteria. Pharm Res., 25, 1469-1483 (2008)
email
- terasaki[atmark]mail.pharm.tohoku.ac.jp
ウェブサイト
関連動画
寺崎教授の研究グループで取り組んでいる「質量分析装置を用いた蛋白質の絶対定量法の開発とその創薬と疾患診断への応用研究」について、ABSCiex社からインタビューがあり、その内容がYou Tubeで公開されました。下記のサイトでご覧になれます。
また、同社のBusiness wireでも同研究グループの研究が紹介されました。
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